2012年 02月 21日
Toygan Eren 個展 "Münferit"
彼は主にNaked RakuやSaggar Firingの技法を使った作品を制作しています。
Naked Raku?という方はこちらを参照。
Saggar Firingとは、Saggar(さや)に作品を有機物や酸化金属などと一緒に入れて焼成する技法。
日本の伝統技法である「ひだすき」技法が変形発展したものです。
この両技法、欧米で発展した技法ですがトルコでもポピュラーです。
なにせ初めての人でも火の偶然に任せておけばそこそこ面白いものができるから・・・。
しかしそれだけに、この技法を使った作品に作家の個性を出すのは難しい、という諸刃の剣。
(この技法を使ったアーティスト気取りのなんと多いこと!)
そんな中、技法に飲まれずコントロールしながら作品を作ることができる数少ない作家のひとりが
彼、我らがToygan兄貴なのです。決して身内びいきではないのである。
僕は普段彼の制作過程を一から見ていたし、見慣れている作品も少なくなかったのですが
トルコに来てたくさん展示会に足を運んでいろいろな人たちの作品を見てきた中、
今回の展示会ほど「すごい!!!」と感動したことは記憶にありません。
右側のレスラー風の大男がToyganさん、写真の作品がSaggar Firing技法を使ったものです。
色(アメージング!)、形(クーール!)、質感(無釉なのにすべすべ!)
写真では全く伝わらない彼の作品の雰囲気、ぜひ展示会に足を運んでなでなでしてほしい!
こんな陶芸作品ってあるんだ、と驚かれること間違いなしです。
Toygan Eren Kisisel Sergi "Münferit"
会期:2/18〜3/9
会場:Istanbul Art Platform
住所:Nakiye Elgun Sok. Divan Palas Apt. No:52/5 Osmanbey Istanbul メトロ駅からすぐ
TEL:0212-221 41 42
※HPのContactに地図が載っていますが、ギャラリーの位置を示す印の位置がちょっと違います。
地図ではNakiye Elgun Sok.とEbe Kızı Sok.の角に印がついていますが、Nakiye Elgun Sok.を
シシリ方面に半ブロック分歩いた右側にあります。
お時間がある方は是非行ってみましょう。
日本ではなかなかお目にかからないような陶芸作品だと思いますよ。
応援クリック、よろしくお願いします^^
無釉でどうしてこんなにも、艶がでるのかしら?
また、自然の石のような色の取り合わせもどうやって
色を入れているのかとても不思議です。
小さい作品に見られる繊細な飾り彫りから、最後の迫力の
作品と色々作られるんですね。
最後の作品は、楯と鉾ですかね?
が~ん、
チニのFatmaさんの展覧会会場からもしかして近かったのかしら?
行けばよかった。
大胆な作風ですね。
来月までやっているようですから、
やっぱり時間を作ってみにいこっと。
素地が半乾きの状態の時にスプーンの裏や石、ビニールなどでごしごし磨きまくったら
表面がつるつるになりますよ。粘土にもよりますが焼成してもつるつるのままです。
ただあんな大きな作品をつるつるにするには(数もあるし)大変だっただろうなあ、と思います。
>最後の作品は、楯と鉾ですかね?
なるほど、そういう見方もありますね。さあどうなんでしょう?
僕の方は彼の個展のついでにFatmaさんの展示会に行こうと思ってたのですが、
その日はいろいろ都合が重なって行けませんでした。
Fatmaさんの展示会そろそろ終了だから行かないとって思ってるんですが、
今めっちゃくちゃ忙しくて外に出られないんです・・・。残念。