カテゴリ:RAKU焼( 8 )

ワークショップは日が暮れても続く。。。なわけで夜編です。

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蓋を外せば幻想的な世界。
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釉薬が水飴のようにとろ〜んとなってるのが分かりますね。
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いくつになっても火遊びってもんは楽しいもんだ。
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そしてできあがった学生さんの作品です。
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さて今回、ひとつだけ「Horse Hair Raku」 をやってみました。

まずは毛を用意。
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ええ、Horse Hairではありません。誰かさんの髪の毛です。


アツアツに熱したSercanさんの作品を
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火バサミで掴んで
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空の缶に入れます。
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今回は別に缶に入れる必要はないのですが、少し風があったし外気にふれて冷めないための措置。


髪の毛をふわっと落とすと、
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ジュジュっと溶けて作品に張り付きます。
たったこれだけ、簡単でしょ。
上手に模様を作るのは難しいみたいでしたけどね。


完成品がこちら。
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僕はあんまり興味がわかない技法なのですが、うまく使えば面白いかもしれないですね。
そういえばブロンドへヤーでやったらどうなるんだろう?結局黒くなるのかな。



もうひとつビデオ紹介。


これもNaked Rakuのワークショップビデオですが、3:10からHorse Hair Rakuもやってます。
馬だけではなく、他の動物の毛でも試してみたようです。面白いですよ。





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さて、シリーズ4回目は Neked Raku 検証編です。
一回目の焼成で焼き上がったものを並べてみました。

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今回は、すべての作品で同じ化粧土と釉薬を使いました。
いくつかズームアップして観察してみましょう。



制作過程で、学生さんが針で引っ掻いていたものがありましたね、できあがりこちら。
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釉薬を垂れ流したモノもありました。
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んー、ダルマ?
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濃い黒と淡いグレーが混じり合ってます。



Toyganさんの作品。
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Sercanさんの作品。
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そして僕の作品です。
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高台が欠けてしまった。。


内側。
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急冷に耐えられなかったのか、本体にも二本亀裂が入っていました。


何がどうなって白黒ついているのか分からない方へ、少し説明をすると、
高温焼成時に作品を取り出しておがくず等の中に放り込むと、一般的に
燃えたおがくずの炭で作品は炭化して真っ黒になります。
しかしNaked Rakuでは、化粧土や釉薬を使ってその「炭化の度合いを調節」するんです。

今回の作品群で簡単に色の区別をつけてみましょう。

白い部分 → 化粧土+釉薬       → 炭化しなかった
グレー  → 化粧土が厚かった etc...  → 淡く炭化
淡い黒  → 化粧土のみ        → ほぼ炭化
真っ黒  → 何もかかっていなかった  → 完全に炭化

今回使った化粧土は、それだけではかなり炭化してしまいましたが
淡い黒になるかグレーになるか、化粧土の原料や厚みによって変わるので、
違う化粧土を使えばまた違う雰囲気が出ます。
ヒビの入り具合も化粧土によって変わりますから。
Naked Rakuで一番重要なのは、好みの雰囲気の出る化粧土を見つけること。これにつきます。
そういうわけでNaked Raku作家さんにとって化粧土とは、いわば秘伝のタレみたいなものなのです。



さて、改めて僕の器を観察を見てみましょう。

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内側にところどころ入っている亀裂のような線は、素焼きに塗った化粧土がひび割れたところです。
そこから炭が混入して黒く炭化しているんですね。

それはまあ分かるけど、黒い斑点は何なの?・・・と思った方、あなたスルドイ!


拡大。
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黒い点を中心に、ぼやーと炭化部分が広がってます。ピンぼけじゃないですよ。

Part1での化粧土の調合時に、女の子二人が砂糖混ぜてましたね。そう、あれです。
なんと化粧土に砂糖加えると、斑点状に炭化するんです。面白い!
なぜそうなるのかってのは分からないみたいだけど。。。化学の先生にでも聞いてみたいね。
実験結果では、グラニュー糖を溶かさずに加えた方がいいみたいです。


ちなみに、白と黒ではなく他の色での表現はできないの?という質問がありましたが
黒は炭の色なので変えられませんね。
でも素地の色なら、粘土を変えたり顔料を混ぜたりすればいいわけですから可能です。
ほとんどの作家さんは、白と黒で表現しているみたいですが。


今現在、Naked Rakuをされている作家さんは欧米にたくさんいますが
その中でも有名な作家さんはこの方々です。

Alistair Danhieux
Wally Asselberghs
Anne Carrel
Simcha Even-Chen
Jan Lee
Dan Leonette
Allyson May
Brigitte Moron
Sue Morse
Charlie & Linda Riggs
David Roberts  ← オススメ!
Roland Summer

興味がある方はリンクをのぞいてみてください。



ついでに、上記リストにあるRiggsさんのワークショップのビデオがありましたので紹介します。


ビデオを観ると、彼は釉薬を使わずに化粧土だけを素地にかけられているようです。
4:50から真っ黒になった化粧土がはがれる様子が観られます。
化粧土を上手く調合すれば、それだけでこんなに面白い表現ができるんですねえ。





Naked Raku ワークショップ・シリーズ、もうちょっと続きます。





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さて、缶を密閉してから15分経ちました。
これからがわくわくドキドキの工程、「脱衣編」です。

まずは水を準備。
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ギャラリー注目!
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火ばさみで作品を取り出します。
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取り出した直後の状態。まだまだ熱いです。
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左下は僕の器ですが、表面にヒビが入っているのが確認できますね。


熱いうちに、水を振りかけます。
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写真では分かりませんが、水を振りかけたと同時に表面の化粧土と釉薬の小さな破片が
ポーンポーンとはがれて跳ねてます。


水をかけた作品の表面をナイフなどでコンコンと軽く叩くと、
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みるみる化粧土と釉薬がはがれ落ちていきます。


薄皮を剥くような感じ。
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パリパリはがし落とします。


黒く濁った釉薬をはがした先には、黒と白とグレーが混じり合ったつるつるお肌が出現。

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Naked Rakuの“Naked”の意味、これで分かりましたね。
そう、焼き物が化粧土と釉薬という着物を脱いで裸になっていくのです。
っセクシー!


はがれた破片を観察。
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表面。いぶされて黒く変色した釉薬。少し押すと簡単にパリっと割れてしまいます。


裏面を見ると・・・
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釉薬に張り付いて一緒にはがれた化粧土が確認できます。面白いでしょう?


ある程度はがし落としたら、たらいに張った水につけてスポンジや目の細かいヤスリで磨きます。
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ナイフで落とせなかった化粧土も、水につけながら磨いていくと落ちていきます。


作品によっては、いくつかはがれにくいものもありました。
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そういうものは、水に少し浸しておいて、ちょっと力任せにナイフで剥いていきます。



さてさて、僕の器はというと・・・

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は、はがれない(涙)
僕の器は皆さんとは粘土が違ったので、最初から覚悟はしてたのですが。。。
素地と化粧土の相性が悪いと、僕のようなハメになります。


めげずにガリガリはがし落とす!
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奮闘すること約半時間、
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やっときれいさっぱり裸になりました。まったくもう、シャイなんだからっ。



次回は、できあがり作品紹介です。




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Part1に続いて焼成編です。


こちらが使用するラク窯。
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三段式になっていて、上から順に効率よく作品を取り出せます。
下の段にある炎口部からガスバーナーで焼成、940℃まで温度を上げます。


目標温度に達したら上蓋を取り外し、火ばさみで作品を掴んで・・・
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おがくずや新聞紙などの入った缶に投入。
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作品の熱で、缶の中のおがくずたちはすぐに燃え上がります。
上からさらにおがくずを振りかけます。


二段目を外した状態。
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分かりにくいかもしれませんが、釉薬が溶けてガラス状になっています。


どんどん作品を缶に投入。
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時間が命の作業、それに高温のものを扱うのでこの時は場の空気が違います。


ある程度燃やした後、缶に蓋をします。
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この閉めっぷり、今日はなんだかカッコいいじゃないかToygan!


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フゥ、ひと仕事終えたぜ、って感じのアシスタントのOzhan君。
10近く歳が下なのに、アンタ、渋いよ。


このまま約15分ほど、炭と煙の充満する缶の中で作品を燻します。
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煙がくすぶっている様子は、まるで戦場あとみたいな雰囲気。

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戦場カメラマンも仕事に熱が入るぜ。

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危ないってば。。。






ちなみに今回僕は、ずっと前に作ってほったらかしていた器をもってワークショップに参戦しました。

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手順通りに全体に化粧土を塗って


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その上から釉薬を塗ります。


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外側は試しにニードルで竹を掻き落としてみる。


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こんな感じになりました。


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内側は細工なし。

この僕の器も一緒に窯に詰めて焼成しています。
さてさて、どうなるのでしょう。。。



次回、作品取り出しです。





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今年もİstanbul Kültür大学のRakuワークショップに行ってきました。
昨年は1週間ありましたが、今回はNaked Rakuに特化して1日限りのワークショップです。

講師は、わがVitrA陶芸工房のToygan Eren。
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一人娘をこよなく愛す、力持ちで気の優しい太っちょ陶芸家。
Raku焼き全般に関して、トルコ国内では一番詳しいのではないかと思います。

もう一人の講師は、エスキシェヒル在住のSercan Filizさん。
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彼も主にNaked Rakuの作品制作をされています。



今回のテーマ、Naked Rakuとは?
Alevさんの個展の中にもありましたが、主に白い素地に黒とグレーの模様が入る技法です。
言葉で説明するよりも、とりあえずはまず作品例を。

こちら、Toygan Erenさんの作品。
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そしてこちらが、Sercan Filizさんの作品。
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お二人とも、Naked Rakuの特色を生かした雰囲気の作品づくりをなされてます。
この技法、あまり日本では見聞きしないのではないかと思うのですが、どうなんでしょう。
僕もトルコに来て初めて習いました。発祥はアメリカのようです。
おおもとは日本の楽焼きからきている技法ですので、Rakuという名称が使われていますが、
楽焼きも面白い発展をしたものですね。


基本的な段取りを簡単に説明すると、
1 事前に作品を素焼きします。軽く焼き締まる程度の温度がいいようです。
  今回使用した白土は1040℃で素焼きしました。
2 素焼きした素地に特別に調合された化粧土を塗ります。
3 その上から釉薬を塗ったり筆で飛ばしたり、針で引っ掻いて模様をつけたりします。
4 約900℃で焼成した後、取り出しておがくずなどの入った缶に入れ、15分程いぶします。
5 取り出して水をかけながら釉薬と化粧土をはがします。



それでは、Naked Rakuワークショップを写真で追ってみましょう。

まずは化粧土の調合。
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素焼き素地によって化粧土の配合は変わるので、何を原料にするかは素地によってそれぞれなのですが
トルコの白土に使う化粧土で、今のところうまくいっている配合のひとつは

Limoges粘土(フランスの白土) 50%
カオリン            30%
石英              20%

となっています。
「うまくいっている」の意味は、焼成中適度なヒビが入る、焼成後容易にはがしやすい、ということですね。


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彼女たちは調合された化粧土に、さらに砂糖を混ぜています。
なんだかのどかな料理教室みたいじゃないですか。
砂糖が焼成結果にどんな効果をもたらすかはまたあとで。。。




素焼き作品に化粧土をぺたぺた塗っていきます。
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きれいに均一に塗るより、適度にムラがあった方が結果が面白いようです。


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Sercanさんは流しかけ。





その後、化粧土の上から釉薬をかけます。
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筆で釉薬を飛ばしたり、


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スプレーで均一にかけたり、


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垂れ流したり、


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針などで引っ掻いても良し。



釉薬がけが終わった作品から窯詰めしていきます。
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焼成は、次回につづく・・・。






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今日は楽焼きワークショップの展示会です。

今回参加した学生さんたち、エスキシェヒルのアナドル大学からはるばるこられた先生方、
みんなで集まって小さなカクテルパーティーをやりました。

みなさん思い思いの作品を作っていて好評会もなんだか楽しい。
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やっぱり漢字はデザインとして人気があるみたいで、漢字を使った作品がちらほらありました。

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楽焼き2日目です。
寝坊したので15時過ぎに大学にやってきました。

別になまけ者なのではないのです。
前日楽焼きについての大手新聞社の取材があって、一応書いた原稿をチェックしてくれと言われてたので
夜帰宅してメールで送られたファイルを読んだら、おおおお間違ってる間違ってる。
日本ではむかし各家庭で楽茶碗を作ってたとか、現在は母から娘へ技術があまり伝わってないとか、
それは一体何の話なのだい?
僕のトルコ語がひどいのか、あちらが勝手に勘違いしたのか、とにかく原稿書き直してあげないと。。
そんなわけで朝まで赤ペン先生やってたのです。

今日は自作の茶碗に顔料で絵付けしてみました。
蓮の絵を線書きして有田の濃み(ダミ)筆で塗りつぶしてます。
こういう絵付けは楽焼きには合わないんでしょうが、トルコの人たちに日本の絵付けを紹介するという意味で
デモンストレーションです。
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イスタンブルにあるKültür大学で楽焼きのワークショップがあるということで呼ばれて行ってきました。  
楽焼きはRAKUという名で欧米でも人気があるそうで、ここトルコでも盛んなのです。
日本から来た陶芸家さんということでなんだか妙に期待されてる模様。
あいにく僕は楽焼きの経験があまりないのですが・・・。
日本人の陶芸家なら誰でもやるという勘違いもあるので、初めて会う陶芸家さんに
僕が楽焼きはやらないと言ったら、あれ?そうなの?なんで?みたいに反応されます。
日本人なら全員空手をやれるという勘違いと同じようなものですね。

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さて、今回行ったKültür大学、もともとショッピングセンターをやるつもりで建物を建てたが
採算があわなそうなのでそのまま大学にしてしまったという逆転の発想の産物です。
だから比較的新しい大学ですね。1997年開校らしいです。
外観は大学っぽいですが、中に入るとすぐ目の前にエスカレーターあり、銀行ATMありカフェあり
吹き抜けのホールもまったくもってショッピングセンターの作りそのままです。
いさぎよい作りで感心。

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