へたれた理由は?

一般にトルコの土は耐火度が低い。
日本では陶器なら1200度以上、磁器なら約1300度で焼成するわけなのですが
こちらでは1000度くらいが上限でしょうか。


赤土の産地として有名なカッパドキア近郊のアヴァノスでは、900℃くらいで焼いているそう。
それ以上だとへたれちゃうみたいです。
でもやはりその焼成温度で釉薬なしだと、どうしても素焼き感は否めない。。。


普段僕はドイツから輸入された耐火度の高い土を使用していますが(値段が高いのがちょっとマイナス)
赤土はすぐに手に入るトルコの土を使用しています。安いしね。


盆栽鉢の依頼主のハサン君が「釉薬なしの焼き締めがいいなあ」なんて贅沢を言ってきたので
ここの赤土は釉薬なしじゃちょっと難しいよ、と返答したわけなのですが
VitrAの陶芸工房にある赤土で作った処女作の盆栽鉢、あまり気に入らなかったこともあって
試しに1200℃で焼成してみたら、なんと耐えたのです。


これがそれ。

d0162815_852449.jpg
外側はサーディさんからいただいた釉薬かけてますが、内側は無釉。
底が少し落ちただけでわりといい感じに焼き締まってたのでした。


早速、陶芸工房が土を注文しているお店に行って赤土を買ってくだんの楕円鉢を制作し、
1200度で焼成した結果が先日の写真。。。


d0162815_944839.jpg
こりゃまた豪快にへたれた。
ところどころ気泡も発生、溶けてふたつの鉢がくっついてしまいました。


陶芸工房に「今回は鉢へたれたんだけど何で??」と写真を手に聞きに行ったら
最初に作った鉢の赤土は、サーディさんの注文で別のところから手に入れた土ということ。
そうなんだ。。気がつかなかった。。
でも高温に耐えられる赤土がトルコにもちゃんとあるってことを再確認できたことだけでも安心。
気を取り直してまた一から作り直しです。



へたれた盆栽鉢、「歪んだ自我」とか「エロチズムへの回帰」とか「アポロンの逆襲」なんて
ものっすごい適当なタイトルつけてちょっとライトアップしてビエナーレとかに出品したら
ロシアの成金さんとかが勘違いして買ってくれるかなあ。。。
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by teppeiyama | 2011-02-19 09:15 | 陶芸 | Comments(2)
Commented by at 2011-02-27 19:30 x
900度は低すぎるなぁ、全然焼き締まってないじゃん。
1200度で焼ける土は900度の土に比べるとどのくらい高くなるんだろ?
ちなみに陶芸工房は900度の土を使ってどんな作品を作ってるの?
Commented by teppeiyama at 2011-02-27 21:45
素焼きと本焼きが同じ温度だからね・・・・・。
1200度用の土は5割くらい高いっぽいです。
しかも車でしか行けないとこで売られてるらしいから一人で買いにいけない(涙)
陶芸工房は基本的にシャモット入りの土か合成白土使ってるんだよね。
赤土はマケット用か、子供たちが来た時のお遊び用粘土かな。