Naked Raku ワークショップ Part1

今年もİstanbul Kültür大学のRakuワークショップに行ってきました。
昨年は1週間ありましたが、今回はNaked Rakuに特化して1日限りのワークショップです。

講師は、わがVitrA陶芸工房のToygan Eren。
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一人娘をこよなく愛す、力持ちで気の優しい太っちょ陶芸家。
Raku焼き全般に関して、トルコ国内では一番詳しいのではないかと思います。

もう一人の講師は、エスキシェヒル在住のSercan Filizさん。
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彼も主にNaked Rakuの作品制作をされています。



今回のテーマ、Naked Rakuとは?
Alevさんの個展の中にもありましたが、主に白い素地に黒とグレーの模様が入る技法です。
言葉で説明するよりも、とりあえずはまず作品例を。

こちら、Toygan Erenさんの作品。
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そしてこちらが、Sercan Filizさんの作品。
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お二人とも、Naked Rakuの特色を生かした雰囲気の作品づくりをなされてます。
この技法、あまり日本では見聞きしないのではないかと思うのですが、どうなんでしょう。
僕もトルコに来て初めて習いました。発祥はアメリカのようです。
おおもとは日本の楽焼きからきている技法ですので、Rakuという名称が使われていますが、
楽焼きも面白い発展をしたものですね。


基本的な段取りを簡単に説明すると、
1 事前に作品を素焼きします。軽く焼き締まる程度の温度がいいようです。
  今回使用した白土は1040℃で素焼きしました。
2 素焼きした素地に特別に調合された化粧土を塗ります。
3 その上から釉薬を塗ったり筆で飛ばしたり、針で引っ掻いて模様をつけたりします。
4 約900℃で焼成した後、取り出しておがくずなどの入った缶に入れ、15分程いぶします。
5 取り出して水をかけながら釉薬と化粧土をはがします。



それでは、Naked Rakuワークショップを写真で追ってみましょう。

まずは化粧土の調合。
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素焼き素地によって化粧土の配合は変わるので、何を原料にするかは素地によってそれぞれなのですが
トルコの白土に使う化粧土で、今のところうまくいっている配合のひとつは

Limoges粘土(フランスの白土) 50%
カオリン            30%
石英              20%

となっています。
「うまくいっている」の意味は、焼成中適度なヒビが入る、焼成後容易にはがしやすい、ということですね。


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彼女たちは調合された化粧土に、さらに砂糖を混ぜています。
なんだかのどかな料理教室みたいじゃないですか。
砂糖が焼成結果にどんな効果をもたらすかはまたあとで。。。




素焼き作品に化粧土をぺたぺた塗っていきます。
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きれいに均一に塗るより、適度にムラがあった方が結果が面白いようです。


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Sercanさんは流しかけ。





その後、化粧土の上から釉薬をかけます。
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筆で釉薬を飛ばしたり、


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スプレーで均一にかけたり、


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垂れ流したり、


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針などで引っ掻いても良し。



釉薬がけが終わった作品から窯詰めしていきます。
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焼成は、次回につづく・・・。






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by teppeiyama | 2011-05-05 01:05 | RAKU焼 | Comments(3)
Commented by yildizKSmama at 2011-05-05 22:21 x
Naked Rakuの制作過程がとても面白いですね。
前回の馬の毛を使ったRakuも目からウロコでしたが、この
手法もその時の偶然が生み出す絵柄で、焼成後が楽しみです。
色々な手法があるんですね。焼成後の様子もご紹介宜しくお願いします。
Commented by edin0 at 2011-05-05 22:23
おおぉ、面白い!
いつか自分でも試してみたいなぁ。
teppeiyamaさんのRAKUがどんな焼き上がりになってるか楽しみだね。

砂糖入れてる画像は完全に料理教室だw
Commented by teppeiyama at 2011-05-06 02:40
>yildizKSmamaさん
制作過程、面白いでしょう。でも焼成後がもっと面白いんですよ。
お楽しみに。。

>edin0さん
僕の作品は・・・、うむ、シリーズ最後にでも紹介しましょう^^
化粧土のレシピは手元にたくさんあるので、日本で試したい時は言ってくださいな。
日本にある材料で作らないといけないけど、参考になると思いますよ。