2014年 02月 07日
指跡
指跡を付ける。
悲しいかな、
サイズが整ったものは、こちらでは型を使っていると思われる傾向があるので、
指跡でさりげなく自己主張。
陶芸教室始まりました。
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トルコでもサイズが揃っているとそんな疑いをかけられるんですか?こちらの陶芸教室で、一生懸命歪みが出ないようにしようとすると、面白くない作品になるよって言われ、実用性を求めるのが、あまりクールではないような雰囲気さえあります。未だに二度と同じサイズのお椀が作れません>_<
歪みがいい雰囲気をかもし出すのは陶芸の面白さのひとつだけど、
まずはそれをきちっと同じサイズで歪みなく作れることが大事ですよね。
うーん、イギリスでもそういう雰囲気あるのかあ。
トルコの人は(と言ったら産地の人に失礼だから、イスタンブルみたいな都会に住む陶芸家さんは)
面白さばかりを追求して、基本を疎かにしている部分がかなりあるので
ろくろを基本に忠実にきちんとひける人があまりいないんです。
イスタンブルの陶芸家さんたちは「アーティスト」を名乗って「職人」を軽く見る風潮があるので
“土練り3年、ろくろ10年”みたいな考え方は受け入れられないんじゃなかろうかと(笑
そもそも大半はオブジェ制作が主で、僕みたいに食器類を作る陶芸家は少数派ですから。
そういうわけで、こういった揃いのものを作る必要がある時は、
こちらの人は石膏型などを使って量産するんです。
で、自分たちがそうだから僕もそうだろうと思っている陶芸家さんの多いこと、多いこと。
ろくろでひとつひとつ作っているのに、型成形と思われる悲しさ...orz
トルコで陶芸をやっていく難しさのひとつかもしれません。
生徒もオブジェか花瓶を作る人ばかりで、実用的な食器を作ろうとする人はいませんでした。そのせいか、学校にある釉薬は鉛入りのものが多く、食器として使うには毒性があるようなものがほとんどでした。日々の食卓で使える食器を作りたい!という気持ちで始めた陶芸だったのですが、今はちょっと休憩中です。
鉄平さんが以前「頼んだ土が硬過ぎた(?)」と書かれていましたが、日本で10年くらい陶芸をやっていたセミプロの知り合いを教室に連れて行ったら、「土が柔らか過ぎて、変。。。」と言っていました。ちなみに私が通っていた陶芸教室はロンドンで人気のある、教師陣も業界で活躍している人達が多いと聞いています。
なんだか、ロンドンのある陶芸教室事情のレポートみたいになってしまいました^^;
鉄平さん、周りになんと思われようと、ご自分の感性を活かして、頑張って下さいね!
土殺しもやらないとなると、力ずくで中心をとるのかな。
トルコは荒練り程度はやってますが、菊練りはないですね。
空気を抜くのは、糸でスライスしてバーンと叩き付けるやり方です。
それでホントに空気抜けてんの?と端から見て思ってるんですけど(笑
菊練りしたほうが早いから、これをトルコで広めようとちょっと頑張ってます。
それと、こっちの人はろくろで大量に水を使うんです。
なのでろくろのドベ受けが湖のようになっちゃってて・・・笑
水は最小限に、滑りが必要な時はドベを使えって指導してるんですが、なかなか癖は治らない。
そうそう、こちらの陶芸教室もほとんどオブジェ系を生徒さんに作らせてますね。
それはそれでいいんですけど、やっぱり陶芸って日常食器を作る楽しさって外せない。
でも日常食器を作れる技術に乏しいから、作品はオブジェだけって陶芸家の人は多いです。
そう言う人に限って、アーティスト気取るですよねえ。
僕が食器類を作っているのを知ると、
「あらかわいそう、そういうの作って売っていかないとやっていけないのね(上から目線)」
みたいな感じなのです、はは。
こちらですごく勉強になった部分もあります、陶芸の捉え方とかね。
いろいろな考え方、やり方があっていいんだなってここ数年、思えてきました。
そう考えると、イギリスの土は本当に「土をこね回すと土が悪くなる」のかもしれません。
その土地の陶芸家の目線でそうなら、そうなんじゃないかな^^
それはそれで凄いけど☆