2014年 03月 03日
湿台使う?使わない?
ろくろで作った作品の裏を削る為に必要な道具。
日本では産地はもとより、自宅陶芸でも使われるような一般的な道具だけど、
僕のまわりの陶芸家さんで湿台を使う人を見かけません。
アヴァノスやキュタヒヤなどの陶芸産地では湿台のようなものを使ってたのを見たんだけど
個人で陶芸やっている人は主に、ろくろの回転板に直に粘土で固定しています。
基本、大学でもそう教えているみたい。
トルコの陶芸家の方たちって、産地の職人のように大量にろくろ作品を作ることもないみたいだし
直に粘土で固定するやり方で十分と思っているのかな。(そもそも湿台の存在を知らないのかも)
まあ確かに数個の作品を削るくらいならそれでもいいんだろうけど、
ちょっと縁を歪ませた作品とかは湿台がないと水平に削れないよね。
ろくろ使わずに目視で削るよって言われたらまあそれまでなんですけど。
今まで見聞きした感じでは、トルコだけじゃなく欧米の陶芸家でも
削りに湿台を使わずに作品を回転板に直に置いてる人ってけっこう多いみたい。
なんでだろう、湿台便利なのになあ。
教室の生徒さんで、将来は陶芸家になりたいという女性(数年間別の工房で陶芸経験あり)に
湿台を使った削りを教えているのだけど、慣れてないのでまず中心取りにひと苦労する。
以前からやってた、回転板に直に作品を固定するやり方じゃだめなの?とくじけずく。
趣味で陶芸を続けて、たまに数個作品を作るくらいなら別にいいんだけどさ、
陶芸家になりたいんだったら、湿台の使い方知ってたらあとで楽だよ〜と湿台削りをプッシュ。
トルコ人って忍耐力に欠けるところがあるんだよね。(すぐに結果を求めるというかね)
湿台って上手に使いこなすにはちょっと時間が必要だから、それも流行らない理由なのかな。
もうちょっと湿台の存在を分かってほしいなあと、トルコ語で記事にしてみた。
Tornada "Şitta"yı kullanalım
使い方とか、メリットとかね。
5年、10年後、トルコのあちこちの陶芸工房で“Şitta(シッタ)”という言葉が飛び交う光景が。。
そんなコトを考えて今日は就寝。ムフフ。
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こちらの教室では、やはり削りは直接ろくろに粘土で固定してやる方法を習いました。