ずっと行こう行こうと思っていて行けてなかった、
サバンジュ美術館の「Ai Wei Wei on Porcelain」
今月で終わってしまうので、こりゃいかんと行ってきた。
Ai Wei Wei、アイ・ウェイウェイ、中国の現代美術家です。
日本での知名度ってどうなんでしょう。
建築、映像、彫刻といろんな分野で活動しているけど
陶磁器アートを使った社会活動家、という面が僕の周りでは有名です。
一躍有名になったのはやっぱり、2010年に発表された、ヒマワリの種のインスタレーション。
磁器製の無数のヒマワリの種、中国の景徳鎮の人々と共同で制作されました。
景徳鎮って言ったらね、中国磁器の一大産地で僕ら陶芸の世界では有名どころですけど、
陶磁器に興味のある人でない限り普通あまり知りませんよね。
でもこの作品のおかげで、アイ・ウェイウェイとセットで景徳鎮という名も世に知られるようになりました。
ヒマワリの種制作のドキュメンタリーです。
面白いので観てみてください。
今回のサバンジュ美術館での展示作品もほぼ磁器。
アイ・ウェイウェイの歴史を磁器作品で辿っていくような展示会でした。
磁器作品といっても、それのみが作品というわけではなく
その作品を作った背景、それが訴えるメッセージ、その社会性が作品。
だから作品自体を鑑賞するだけではなく、
ちゃんと説明文を読まなきゃ作品の意図するものが分からない。
アルファベットを読むのが嫌いな僕にはなかなか大変な展示会でした。
そういうわけで作品写真を見るだけではあまり意味がないのだけど
せっかく撮ってきたので少し紹介。
ヒマワリの種、やっと見れた。
ここは圧巻の空間だったよね。
彼のような人物は今の日本国内では出て来ないんじゃないかな。
たぶんそれは悪いことではなく、なんだかんだ言っても日本は平和だから。
でも外を見渡せば、そこはどこでも彼のような活動家が必要な世界。
そしてここトルコもそう。(すごく必要!)
ああこういう表現って面白いなって思ったけど、反面、
作品の動機である嫌な現実も目の当たりにしてちょっとへこむ。
アートってなかなか難しいね。
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